かっての日本。
税は人々の生活を支えるために必要な存在だった。
ところが政治家の暴走、異常な増税により、税は畏怖の対象となり、ついには意思を持つヴィランへと進化した。
という設定で、税金をヴィラン化してみました。
今回ヴィラン化した税金は次の6つです
- 法人税(キャピタル・デビル)
- 消費税(コンスーム・ゴースト)
- 所得税(インカム・シャドウ)
- 固定資産税(プロパティ・ビースト)
- 自動車税(ギア・デーモン)
- 相続税(ヘリテージ・レイス)
法人税(キャピタル・デビル)
資本主義の深淵から生まれた、法人税の化身。
企業の心臓部である資本を狙い、経営者に圧倒的な負担を強いる。
企業が繫栄するたびに、キャピタルデビルの力は強くなり、倒すことはほぼ不可能である。
企業はこの悪魔の存在を受け入れ、共存しながら前に進むしかない。
消費税(コンスーム・ゴースト)
消費するものすべてから力を吸収する能力を持つ。
形(税率)は流動的に変わり、買い物をする人々の周りに現れ、購買力を奪う。
売上高1,000万円以上の企業からは、間接税として税負担を強いることができる。
その負担額は売上が大きい企業ほど膨大になり、いくつもの企業を破産に追い込んだ。
売上高1,000万円未満の企業には、コンスームゴーストの姿は見えないが、インボイス登録によりその姿を目視できるようになる。
所得税(インカム・シャドウ)
毎年2/16~3/15までの期間だけ活動する吸血鬼。
この確定申告期間中に、個人事業主の所得から血を吸い続ける。
吸い取る量は、個人事業主の所得の量に比例して増え、最高で45%もの血液を奪う。(超過累進税率)
一方、インカムシャドウが召喚するコウモリは、サラリーマンの所得から静かに血を吸い取る。
このコウモリたちは、給与から自動的に差し引かれる源泉徴収の形で税金を徴収する。
そのため多くのサラリーマンは自分の血―つまり税金―がどれだけ吸われているのかに気づかない。
固定資産税(プロパティ・ビースト)
所有する財産に対して、課税を強制する巨大な獣。
地球を都市化し、自然を犠牲にする人間の行動に深い憤りを感じている。
都市部ほど巨大な姿で現れ、富裕層に対して怒りの拳を振るう。
その反面、資産を持たない者には重荷を課さない。
自動車税(ギア・デーモン)
自動車の所有者に課税を強いる、機械仕掛けのデーモン。
両手両足に600馬力のエンジンを積んでおり、時速300キロで税金を徴収しにくる。
特に排気量が大きい車や環境性能の低い車に対して、強力な力を発揮する。
軽自動車やエコカーに乗ることで、ギア・デーモンからの被害を最小限にすることができる。
相続税(ヘリテージ・レイス)
人々の遺産を狙う、冷酷な税の亡霊。
被相続人が亡くなってから10ヶ月以内に納税しないと、延滞税の呪いをかけられる。
ヘリテージレイスの周囲に漂う霧を吸い込むと、不安や欲望を刺激され、冷静さを失い、壮絶な遺産争いに巻き込まれる。
被相続人が「遺言書」を用意しておけば、霧の効果は回避できる。